えひめグローバルネットワーク

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活動内容

ESD事業

四国グローバルネットワークの掲げるビジョンのひとつ「国際協力活動を促進し、多文化共生社会を実現するため地球市民教育の普及に取り組むこと」を目指し、ESD推進のために、さまざまな活動を行っています。

ESDは、「持続可能な開発のための教育」(Education for Sustainable Development)の略称です。「わが国における「ESDの10年」実施計画」では、ESDを「一人ひとりが、世界の人々や将来世代、また環境との関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育」と定義されています。

esd持続可能な開発を通じて全ての人々が安心して暮らせる未来を実現するには、わたしたち一人ひとりが、互いに協力し合いながら、さまざまな課題に力を合わせて取り組んでいくことが必要です。そうした未来へ向けた取組みに必要な力や考え方を人々が学び育むこと、それが「持続可能な開発のための教育=ESD(イー・エス・ディー)」なのです。

ESDは、学校だけでなく、地域や社会のあらゆる場で誰もが取り組むべき学習です。また、ESDは、各地域や個々人の実情に合わせたかたちで行われることが何よりも大切です。既に国内外の各地で、様々なESDが実践されています。今後、優れたESDがさらに広がり、持続可能な開発が実現できるかどうかは、未来を創る主役であるわたしたち一人ひとり次第なのです。

四国グローバルネットワーク(SGN)では、持続可能な社会づくりを実現するため、さまざまなESD活動を行っています。これまで前 えひめグローバルネットワーク(EGN)は、放置自転車等支援物資の提供、「銃から鍬へ」プロジェクトの支援など、モザンビークのコミュニティ支援を通して、松山市とモザンビークの問題をひとつに結び、双方の解決に向けて取り組んできました。

SGNは、二つの地域の未来をつないで、両者にとってプラスとなる解決方法を見出し、その活動を通して得る学びの中で、「持続可能な開発」という概念と結びついていくESD の事例として教育現場や市民へ普及を図っています。

松山市の取り組み

前 えひめグローバルネットワーク(EGN)のモザンビークでの活動が評価され、2008年に同国からゲブザ大統領や閣僚33名が松山市を訪問したことをきっかけにして、環境ESD指導者養成カリキュラムを構築していた愛媛大学は、同国ルリオ大学との間で学術交流協定を締結し、教員・学生交流が行われるなど、松山でのESDの取り組みの下地が整っていきました。そして、松山市は、2009年度から財団法人自治体国際化協会(クレア)の助成を受け、市としてESDの取り組みを開始しました。

松山市、前 EGN、松山国際交流協会、小・中学校、高校、大学のメンバーで「松山ESD促進実行委員会」を組織し、モザンビークを題材に「途上国の現状を理解し、持続可能な社会づくりに資する教材・カリキュラムの開発」を行い、各教育課程で、地球規模の問題を頭で理解するだけでなく、協力や貢献といったかたちで実際に行動できる人間へと育成することを目的に、さまざまな授業モデルの展開に取り組みました。

四国グローバルネットワーク×松山市立新玉小学校

esd2前 EGNが、松山市の「平和の語り部」派遣事業で新玉小学校を訪れたことがきっかけとなり、先生方と話し合いながら、ESD「モザンビーク支援から地域と世界の平和を学ぶ」と題した総合学習が展開されることになりました。

対象は6年生80数名。新玉小学校は、3年生で地域、4年生で福祉、5年生で環境を学んでおり、6年生で平和・国際を学びます。松山市は自転車の利用が多い地域ですが、放置自転車が社会問題となっており、児童が自転車という身近な問題を学び、その自転車が実はモザンビークでは生活に大変役立っているという途上国の現状を理解することで、それぞれの社会が抱える問題や課題、そしてそれをどう解決に導くのか、ワークショップや質疑応答を通じて理解を深め、感じたり気づいたことを話し合っていきます。モザンビークのことを1年かけてじっくり学ぶことで、途上国と先進国の違いや関係も考えていこうという試みです。

新玉小学校は、このESDへの取り組みをユネスコ本部へ申請し、2011年3月、小学校では四国初の「ユネスコスクール」認定校となりました。

現在も、毎年6年生の総合的な学習の時間で継続し、発展的に取り組んでいます。また、ユネスコスクールとして学校教職員全体とのつながりも生まれています。

東雲公園ESD・環境保全・学びの場づくり活動

えひめ311、愛媛大学、東雲小学校、東雲町内会、松山市、松山市国際交流センター、ロイヤルアイゼン株式会社、愛媛県社会福祉協議会等との連携により、「東雲公園ESD」の取組みの試運転を行っています。

具体的には、東雲公園の一部をコミュニティファームとして利活用することを通じて、①東雲小学校児童の継続的な環境学習の場づくり、②東雲町内会で新たなコミュニケーションが生まれるコミュニティの場づくり、③第一次避難場所指定を受けている公園を軸とした防災・減災社会づくりに役立てることとし、複数団体が協働する取り組みとして展開できるよう、四国グローバルネットワークはESDコーディネーター、調整役を担っています。

 

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