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【お知らせ】元シニア海外ボランティアがKAGAWAアンバサダーに就任[香川県]
2023.05.15
JICAシニア海外ボランティアを2回経験し、それをきっかけにカンボジアに移住し、NGO「うどんハウス」を立ち上げて活動している楠川富子さんがこのほど池田香川県知事よりKAGAWAアンバサダーを委嘱されました。就任を祝して、JICA四国は香川県と共催で4月26日に講演会をアイパル香川で開催しました。
高松赤十字病院に看護師として長年勤務した楠川さんにとって、退職するまでは「仕事が人生の目的だった」といいます。退職後、たまたま目にしたJICAの“あなたの技術を生かしませんか”という協力隊募集広告に心が動かされ、第2の人生の扉を開きます。シニア海外ボランティアの先輩から言われた「教育ときょういく が大事(“今日 行く”ところがあることが大事)」の言葉を胸に、着いた先はカンボジアの国立小児病院でした。
現地では看護師は会議で発言権がない等、医師と比べて地位がかなり低いこと、そして、予防の概念がないことに衝撃を受けました。何より、子どもたちの命が軽視され、助かるはずの命が救われないことに胸を痛めます。そこで、同国で初めての看護部を立ち上げ、病院組織の近代化と人材育成に奔走しました。その功績が認められ、カンボジア、また、日本でも数々の表彰を受けました。2015年にはカンボジアへの移住を果たし、「救える命を救いたい」をテーマにNGO「うどんハウス」を立ち上げました。現在はカンボジアで、子どもと保護者、また地域住民らに対して健康管理と衛生改善教育を行っているほか、学校にトイレや手洗い場を作るなど健康維持のためのインフラ整備への支援なども行っています。
今後は、KAGAWAアンバサダーとして、カンボジアに香川県民に来てもらえるようなツアーを組むことを計画しているなど、カンボジアと香川県のつながりをより強く結んでいきたいと抱負が語られました。「寄り添う」をモットーに、ご自身の揺るぎない信念をもとにカンボジアで活動する楠川さんのお話しに、参加者は真剣に耳を傾けていました。
【参加者の感想(一部抜粋)】
・笑顔は世界の共通語。「寄り添う」それを本気で行っている。学ばせていただきました。私も社会へわずかでも恩返しをしたいと思いました。
・誰かのために一生懸命になることが、本物の幸せを感じる生き方と強く感じました。
・日本とは大きく異なる(カンボジアの)医療事情にショックを受けました。楠川さんの活動で子どもたちが楽しく健康に生活できるようになっていること、意識を変えることから始めるのは本当に大変だと思うので、素晴らしいことだと感銘を受けました。
【詳細】
独立行政法人国際協力機構ホームページ>JICA四国>トピックス>2023年度>(香川)元シニア海外ボランティアがKAGAWAアンバサダーに就任
https://www.jica.go.jp/shikoku/topics/2023/0510.html
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http://www.egn.or.jp/ngo/ngo.html
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